心的外傷後ストレス障害 PTSD
心的外傷後ストレス障害とは
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、生死に関わるような凄まじいショック体験や強烈な精神的ストレスが心のダメージとなってしまい、そのような経験からかなりの時間が経過した後でもそれに対して強い恐怖を覚え、ふとしたきっかけでその光景がよみがえり、様々な症状を招く心の疾患です。主に震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などの経験が原因になると言われます。
PTSDは怖かった経験の記憶が心の傷(トラウマ)として残ることで、突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛が生じる、眠れないといった、様々な症状を引き起こすようになるのです。
著しく辛い体験をすると誰しもが眠れなくなったり、食欲を失うものですが、それが長い期間にわたって続くようなら、PTSDの可能性が疑われます。ストレスとなる出来事を経験してから数週間、時には何年も経ってから症状が出ることがありますし、その症状がPTSDだと気がつかないケースも少なくありません。
このような症状が見られたらPTSDが疑われます(例)
- 突如として辛い記憶が蘇る
- 神経がいつも張りつめている
- 記憶を呼び起こす状況・場面を避けるようになる
- 感情や感覚が麻痺する
- 上記のような症状がいつまでも続く など